重ねた唇から、理絵という女性の温もりが伝わってくる……。
俺は理絵を包んでいたバスタオルをそっと外し、自分のバスタオルも振り払った。
初めて理絵と、生まれたままの姿で向き合った瞬間だった……。
目の前にいる理絵は、さっきまで海や街で笑っていた女の子とは、まるで違って見えた。
俺は興奮を隠すことができず、理絵を強く求めていった……。
それに呼応するかのように、理絵も俺を求めてくる……。
もう、言葉なんて必要なかった。
互いの温もりを確かめるように、俺たちは何度も抱き締め合った……。
そして──。
たった一枚の薄い隔たりはあったが……。
俺と理絵は、ついに結ばれた……。
▶ 第30話へ続く…

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