やがて、理絵は俺の唇からそっと離れた……。
そして──。
少し息を整えながら、俺の顔を見つめた。
『私……もう我慢できひん……』
(何が我慢できひんの?)
なんて、格好悪いことを俺が聞くはずもなく……。
『理絵ちゃん、俺は最初に会うた時から我慢できひんかったで♪』
わざと冗談っぽく言って、理絵の緊張をほどこうとした。
すると理絵は、少し照れたように笑った。
俺は続けて聞いた。
『ほな、出よか?』
『うん♪』
理絵も、当たり前のように答えた。
次の行き先を相談するような雰囲気でもなかった。
俺たちはカラオケ屋を後にし、俺は理絵の手を取った。
そして、次の目的地へ向かって歩き始めた……。
▶ 第23話へ続く…

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