それでも好きやねん 第19話|理絵の答え

俺は、そっと理絵の肩に手を置いた。

平然と歌い続けているふりをしていたが、本当は心臓が飛び出しそうなくらい緊張していた。

もし嫌がられたら──。

そんな不安が頭をよぎる。

しかし、理絵は何も言わなかった。

静かに俺の方へ体を寄せ、そのまま頭を俺の肩にもたれかけてきた。

その瞬間、胸の奥が熱くなった。

俺たちは、そのまま最後まで歌を聴いていた。

曲が終わると、理絵がゆっくりと俺の顔を覗き込む。

『ほんまにうまいなぁ……』

『そうかぁ?

ありがとう♪』

理絵は優しく微笑んでいた。

その笑顔を見た瞬間、俺は今しかないと思った。

▶ 第20話へ続く…

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