早く理絵の元へ戻りたかった俺は、体をさっと流すだけで、足早にバスルームを出た。
急いで体を拭き、腰にバスタオルを巻く。
そして、そのまま部屋へ戻った。
理絵は、まだバスタオルを巻いたままベッドの中にいた。
何事もなかったかのように、テレビを見ている……。
俺は再びソファーに腰を下ろし、煙草に火をつけた。
しかし、さっきまでとは違う。
煙草を味わう余裕なんて、もうなかった。
理絵がすぐ近くにいる。
それだけで、気持ちは落ち着かなかった。
なんとか一本を吸い終えると、俺は煙草を灰皿に置いた。
そして、腰に巻いたバスタオルのまま、理絵の横へそっと滑り込んだ……。
ベッドの中で感じる理絵の温もりに、俺の胸は再び高鳴り始めた……。
▶ 第28話へ続く…

コメント