腹ごしらえと時間潰しを兼ねて、俺たちは喫茶店へ入った。
他愛もない話をしながら、お互いのことを少しずつ知っていく。
生い立ちや学生時代の思い出。
好きなことや、普段の過ごし方。
そんな話をしているうちに、二人とも歌うことが好きだと分かった。
『ほな、カラオケでも行こか♪』
自然な流れで店を出て、近くのカラオケへ向かった。
部屋に入ると、まずは俺が一曲歌い始める。
歌い終わると、理絵が少し驚いたような顔で言った。
『ほんま、めっちゃ上手やん♪』
『そうかぁ~♪
ありがとう♪』
水商売で鍛えた歌と、人を楽しませること。
それは、こういう時に力を発揮してくれる。
俺は少しだけ、手応えを感じていた。
▶ 第17話へ続く…

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