それでも好きやねん 第16話|二人だけのカラオケ

腹ごしらえと時間潰しを兼ねて、俺たちは喫茶店へ入った。

他愛もない話をしながら、お互いのことを少しずつ知っていく。

生い立ちや学生時代の思い出。

好きなことや、普段の過ごし方。

そんな話をしているうちに、二人とも歌うことが好きだと分かった。

『ほな、カラオケでも行こか♪』

自然な流れで店を出て、近くのカラオケへ向かった。

部屋に入ると、まずは俺が一曲歌い始める。

歌い終わると、理絵が少し驚いたような顔で言った。

『ほんま、めっちゃ上手やん♪』

『そうかぁ~♪

ありがとう♪』

水商売で鍛えた歌と、人を楽しませること。

それは、こういう時に力を発揮してくれる。

俺は少しだけ、手応えを感じていた。

▶ 第17話へ続く…

コメント

タイトルとURLをコピーしました