それでも好きやねん 第24話|焦らんかったって

『狭いなぁ』

部屋に入ってすぐ、俺は思わずそう口にした。

すると理絵は、気にする様子もなく笑った。

『別にええやん。

狭くても問題ないよ♪』

『そうやなぁ♪』

そう言うと、俺はすかさず理絵を後ろから抱き締めた。

肩越しに抱き寄せると、理絵は俺の腕にそっとしがみついてきた……。

その温もりを感じながら、俺たちはしばらくそのままでいた。

そして理絵が、くるりと体を回転させる。

向かい合った俺たちは、再び唇を重ねた……。

しばらくすると、理絵が少し息を整えながら言った。

『んッ……嵐士くん、先にシャワーしよ』

『そやな、ごめん』

俺がそう答えると、理絵は笑いながら言った。

『焦らんかったって逃げへんから♪』

その言葉に、俺も思わず笑った。

『ほな、先に理絵ちゃん入っておいで』

『わかった♪』

理絵はバスタオルを手に取り、バスルームへと消えていった……。

俺は閉まった扉を見つめながら、理絵の言葉を何度も思い返していた。

──焦らんかったって逃げへんから。

その一言が、俺の期待をさらに膨らませていった……。

▶ 第25話へ続く…

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