『狭いなぁ』
部屋に入ってすぐ、俺は思わずそう口にした。
すると理絵は、気にする様子もなく笑った。
『別にええやん。
狭くても問題ないよ♪』
『そうやなぁ♪』
そう言うと、俺はすかさず理絵を後ろから抱き締めた。
肩越しに抱き寄せると、理絵は俺の腕にそっとしがみついてきた……。
その温もりを感じながら、俺たちはしばらくそのままでいた。
そして理絵が、くるりと体を回転させる。
向かい合った俺たちは、再び唇を重ねた……。
しばらくすると、理絵が少し息を整えながら言った。
『んッ……嵐士くん、先にシャワーしよ』
『そやな、ごめん』
俺がそう答えると、理絵は笑いながら言った。
『焦らんかったって逃げへんから♪』
その言葉に、俺も思わず笑った。
『ほな、先に理絵ちゃん入っておいで』
『わかった♪』
理絵はバスタオルを手に取り、バスルームへと消えていった……。
俺は閉まった扉を見つめながら、理絵の言葉を何度も思い返していた。
──焦らんかったって逃げへんから。
その一言が、俺の期待をさらに膨らませていった……。
▶ 第25話へ続く…

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